2002-01-01から1年間の記事一覧

2002年に読んだ本

「哲学者かく笑えり」 土屋賢ニ ☆ 「アミ 小さな宇宙人」エンリケ・バリオス ☆☆☆ 「もどってきたアミ」エンリケ・バリオス ☆☆☆ 「アミ 3度めの約束」エンリケ・バリオス ☆☆☆ 「欲望と資本主義」 佐伯啓思 ☆ 「哲学」 稲盛和夫 ☆ 「アムリタ」 吉本ばなな ☆ …

刑事

【新造語】 もう刑事はいいだろう。 2002年○月○日 製作○部 新番組 企画書(案) 各位長引く景気の低迷に伴い、各クライアント企業においても広告宣伝費は減少の一途をたどっております。 このような現状の中、当社営業部門の必死の努力にもかかわらず、番組…

エントロピー

閉じられた系においては、物質とエネルギーの量は不変であり、エネルギーは使用可能なものから使用不可能なものへと変化しつづける。 秩序が生まれているように見えても、その周囲ではより大きな無秩序が生まれている。 生命とは秩序である。 しかし、その周…

組織と外部

「全社スタッフ」と呼ばれる、経営企画部門や総務・人事部門や経理部門は「外部」に触れる場所である。一般的には、会社において外部に触れる部門は「営業」であると思われるであろうが、それは現象面に過ぎない。 内部に見えるものは外部、外部に見えるもの…

言葉とコミュニケーション

携帯やメールでやり取りする膨大な言葉。 どこまでも増えつづける。 それは一度に交わす情報量が少ないからだ。 人はコミュニケーションを必要とする。 エネルギーの、情報の交換をしなくては、開放系の我々は安定していられない。 外部から取り入れ、外部に…

言葉と井戸

人は、言葉と論理によって心に構築物を作ろうとする。 しかし、心に感じられる情報量は圧倒的で、それに論理の光を照らし、頭で理解しようとすると、いつまでたっても言葉に置換える作業に追われつづけることになる。 心の闇を照らし、心の中を秩序付け。 し…

「サイファ覚醒せよ」宮台真司・速水由紀子

共同体の結びつきは緩くなっている。 人は複数の場所に多元的に所属することができ、辛い場所からは逃げられるようになる。筆者たちは、様々な価値観の間を、ネットも利用しながら逃げ回ればいいと言う。 共同体に根拠はない。 しかしそのことが分かってしま…

感受性

感受性の強さ。 全身の神経が剥き出しであるかのような。感じるために存在しているしているような。 吉本ばななや小沢健二や田口ランディや柴門ふみやサリンジャーやヘッセやその他の似た感性の人々。 それは女性性に属するものかもしれない。 夢と眠りの世…

「キッチン」吉本ばなな

この世界には、鋭すぎる感受性を持った人達がいる。 彼らは人並み以上に様々なことを感じ、傷つきやすい。体温が低く、死の世界に親しい。死を引き寄せ、夢の世界を共有し、時にはあちら側の世界も見てしまう。 この熱い現実世界では生きにくい人達だ。しか…

開放

気合を入れていたわりに仕事が暇だったってこともあり、閉塞状態が続いていた。 頭が重く、いくら寝ても眠かった。たまたま、「ピンポン」(松本大洋)、「サイファ覚醒せよ」(宮台真司)、「キッチン」(吉本ばなな)と、立て続けに影響力を受ける本に出会…

「ピンポン」 松本大洋

高い場所へ向かう意志と、それを阻む目に見えない「選別」。選ばれた者にしかたどり着けない場所がある。選ばれたものは、どれだけ孤独であっても、どれだけ厳しくても、その道を進むしかない。そこから逃げることはできない。 選ばれなかった者は、どうして…

コミュニケーションとネット

こうしたネット上のテキストもコミュニケーションである。 ベクトルと能力には疑問が残るものの、少なくとも確実に時間は消費している。 自分でも訳が分からないが、何らかの衝動がある。 目的も分からずなんか書きたい。これがコミュニケーションへの衝動か…

コミュニケーションと責任

日本は物質的に豊かになり、共通の目標がなくなった。 物と情報は処理できる以上に溢れ、生産することは美徳ではなくなった。 そして消費する必要もなくなった。これにより価値観の多様化が進み、人は個人の利益を追求するようになった。 そこでは生産と消費…

生産と消費とコミュニケーション

人は生産するものであり、消費するものである。 そして人はコミュニケートするものである。 人は生産することにより人とコミュニケートし、消費することにより人とコミュニケートする。 生産する側を見ると、人は物と金を通して人とつながり、仕事そのものを…

読書

「哲学が分かる。」(アエラムック)を読む。 自分の関心が「哲学」にあったことが分かる。「欲望と資本主義」(佐伯 啓思)を読む。 1993年に書かれた本で、少し後に読むからこそ、とてもよく分かる。「音楽の悪魔」(喜多尾 道冬)を読む。 神と悪魔、意識…

時間と脳

何度も同じことばかり書いている。 言葉と論理を超えようとばかり書いている。 きっと歳をとったせいなのだろう。 「膨大な生の情報に張り巡らされたデジタルなフレームの中でしか考えられないもどかしさ」―それは自分自身の脳の神経の繋がりの投影ではない…

頭がよいということ

「頭が良い」とはどういうことかと考えてみたりする。もちろん定義なんていくらでもしようがあるんだろうけれど。自分の好みの問題だ。 自分にとって、何が「頭が良い」ということなんだろうか? 取り込む能力と消化する能力と吐き出す能力か、とか思う。 例…

ストレス

ストレスが溜まります。 ストレスーが、地球を駄目にすーる。 と、ストレスもなく能天気に歌っている森高千里の歌声にもイラつくくらい溜まってます。 今更そんなもん誰も歌ってないですが。 まあそれはともかく。別にさしたる理由もないのです。 強いて言え…

ナンバーガール

「ナンバーガールはGSだ」という説を読んだ。 当時のグループサウンズにはどこか、「道を外れる」、「渡世人になる」とでもいう暗く不健全な響きがあって、だからGSは不良の音楽で、バンドをやろうとすると親が泣いて止めたのだと。ギターは「長ドス」だ…

「THE WORLD IS MINE」くるり

くるりを聴くと浪人時代、特に春の頃の空気を思い出す。 突然毎日は自由で、教室の重く嫌な空気から抜け出せて、予備校では好きな授業にだけ出ればよく、チャイムに区切られていない時間を12年ぶりに味わい、昼時独りで公園に行ってみたりした。試験はまだ先…

制約と自我

人は常にいくつかの大きな制約を受けている。 そして、その制約を巡って生が営まれている。 第1の制約は、「時間」である。 時間は過去から未来へと一方向にのみ流れる。 先のことは分からない。不確実である。不安である。 それは大きな制約である。しかし…

馬鹿

なっちでーす。(近藤真彦のものまねで。) 嘘です。 皆さんは嘘をついてますか? 今日は年に一度の「四月バカ」です。 そんなこと今時誰も言いませんか? でもすごいですね、「四月バカ」って言葉。 そんなこと今時誰も言いませんか? 「エイプリル・フール…