2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 「ハイデガー=存在神秘の哲学」(古東哲明)

シンクロニシティが炸裂した。 最近ここで書いてきたことと、以前別のサイトに書いてきたことと、リンクし、共鳴しあっていた。 きっと、10年前に読んだら、ピンとこなかっただろう。 5年前に読んだら、目からウロコと涙をボロボロとこぼしながら感動し、…

「デビルマン」(永井豪)と「寄生獣」(岩明均)

さて、たまたま本棚に並んでいた「デビルマン」と「寄生獣」を読み返す。 今まで意識しなかったけれど、同じようなことをテーマにしていた。 「人間の『悪』としての存在」。 地球はもともと「悪魔」の住む場所だった。後から現れて地球を汚し、弱いくせに凶…

吃驚仰天

先月の電話料金を見て仰天した。 データ通信料が、2万円を超えている…。 私はこのブログの更新を、主にPDAと携帯の「dopa」(パケット通信)機能によって行っていたのだが、その結果がこのザマである。 どれほど下らない文章でも、パケットに直せば値段は同…

「20世紀少年」(浦沢直樹)

現在、唯一買い続けているマンガである。 ミステリー的演出のうまさによって、ついつい買い続けてしまう。ほんとに天才的である。 話に粗さはある。というか、設定はハリウッド映画並みにむちゃくちゃである。 「敵の正体が不明」であることが前半を引っ張る…

「PLUTO」(手塚治虫/浦沢直樹)

浦沢直樹氏は天才だ。 手塚治虫氏は当然にもう神様で、マンガの演出方法を作り上げたような人なんだけど、浦沢氏もまた、マンガを新たな境地に持って行っている。氏の演出は素晴らしい。 また、マンガの神様の原作のリメイクを受けようと思うくらいだから、…

短編小説「油断」

うっかりしていた。 すっかり忘れていた。 あちゃー。まさか! ここまで忘れてしまうとは思ってもみなかった。 油断していた。 まさか今日が締め切りだったとは。 ここ、2050年の日本においては、環境の悪化が激しく、水、食料、石化燃料、新鮮な空気など、…

短編小説「転機」

状況が変化していた。 全くもって変わっていたのだった。 話が違うではないか。 こんなはずではなかった。 全然違うじゃん。 そう叫び出したかった。 しかしできなかった。 サラリーマンとして、それだけはしてはいけなかった。 組織に生きるものとして、そ…

マスコミについて

大麻などの麻薬が若者の間に広がり、摘発が進んでいる。憂えるべきことである。 としたら、なぜだろうか? 法律違反であるから、良くない。良くはないのだがしかし、それでは説明になっていない。 マスコミが言うように、そんなことをやるのは、反社会的で危…

補足

さて、先日書いた、退屈をやり過ごす戦略についてですが、「目標に向かう生き方」を敢えてやっているのか、何も考えずにやっているのかによって大きく違ってくるように、「祭に参加する生き方」も、実は、「向こう側」を本当に深く知ってから戻ってくるのと…

「向こう側」と「敢えて」

さて、前回の文章の後半はネタのようなことになって終わってしまったのですが、でも実際に、閉塞した世界を乗り切るために、「なんでもいいからとにかく働く」というのは戦略の一つです。 現在の状況認識については、何度か書いていますが、「社会は成熟し、…

自己言及(3)

さて、こうして書いていて、心もとないのが「文体」です。 きっと自分の文章のセンスに自信が持てるのは、20代半ばまでです。もうあれです。若者のセンスとかそういうのは分かりません。カラオケでも新譜のページは飛ばして見ます。別にいいじゃん?と開き…

自己言及(2)

さて、こうして言葉の限界のようなところに意識を向けつつ文章を書き、一方的にエネルギーを吐き出していると、消耗もするのですが、不思議なことに、別のところから情報が入ってきたりします。これは一種のシンクロニシティのようなものでしょうか。水泳で…

自己言及(1)

さて、そろそろ書きたいことも一巡してきたので(え、もう?)、書いていて感じたことをいくつか並べてみることにします。 まずは、仕事をする情熱が失われます。これは、以前大量の文章をアップしていた時にも感じたことですが。 私はどうやら仕事を「自己…