1996-01-01から1年間の記事一覧
「僕らの最終戦争」 橋本治 「若者たちよ!」 橋本治 「僕らの東京物語」 橋本治 「宗教なんか怖くない」 橋本治 「ダブルバインドを超えて」 浅田彰 「『超』勉強法」 野口悠紀雄 「アジアン・ジャパニーズ」 小林紀晴 ☆ 「群集」 今村仁司 「イビサ」 村上…
どうも今、インドにはIT技術者がたくさんいるらしい。 あのインド人たちに、そんな緻密な、プログラムを書くなんて作業ができるのだろうか。 少なくとも、オレは「嘘」ではないかとにらんでいる。 それはそうだ。 相手はあのインド人なのだ。 血液型もB型…
あなたが社交的であっても、非社交的であっても、気さくであっても、気難しくても、全く何も変わらない。 ただ普通に、(心を閉ざし気味に)歩いてればいい。 嫌でもインド人はむこうからやってくる。 そして、どんなに心を堅く閉ざしていたとしても、いつか…
英語力については、大学受験当時は長文読解に絶対的な自信を持っていたはずだった。 「どんな文章がきても、文脈と類推でそこそこイケるゼ!」という自信を。(しかしこれは日常会話にはあまり適さない。) それだけではない。 実は、大学在学中に「ノバ」に…
今時海外旅行が珍しいわけでもないし、何年も前のこんな短い旅の記録が何か意味があるんだろうか。とは当然思う。何か珍しさがあるとすれば、まずこんなに内向的で自意識過剰で虚弱な精神の奴がインドに行くというのが珍しい。 内向的…。普通はもっと地名と…
三島由紀夫が横尾忠則にこんな意味のことを言ったという。 「インドには行くべき時期がある。行くべきときにはどうしても行くことになるし、行くべきでないときには行くことはできない。そしてその時期はインドが決める。」と。 なんとなくそれが分かる。 い…
旅は終わっても、日常は続いていく。日本は熱くも寒くもなく、曖昧な季節だった。そして静かだった。妙に現実感がなかった。自宅の周辺は住宅地であったが、人の気配が全くなかった。時折、車が音も立てずにすごいスピードで通り過ぎた。僕は何か間違ってい…
バンコクへの飛行機の中でも頭の痺れは起こった。 ここで死ぬのかもしれない。やはり日本には戻れないのかもしれない。不条理な恐怖は残っている。 バンコクに着くと、心からほっとした。タイは安心できるところだった。空港はきれいで、人々は控えめでおと…
カルカッタ着は8:30頃。 最悪というこの街に出て行く前に、気合を入れなおす。 列車を降りた時から、すごい人の流れの中を、一直線に歩いていく。インフォメーションカウンターで聞いて(この街はすごく早口の英語だ。)、まず銀行まで歩く。 財布には数ル…
正露丸を飲み、体調はまずまず。 朝起きてしばらくは、しかし、幻聴が残る。夢を引きずることは、死の世界を引きずることなんだろう。 シャワーを浴び、チェックアウトは12時。 このゲストハウスとも今日でお別れだ。今日が正式なオープンの日で、夜にはパー…
頭の後ろはしびれ、ぼーっとしていて、時折「ゴーッ…」という音は聞こえたりするものの、とにかく寝て、目覚めた。 レストランで1人、食事をする。前と同じ場所。連続性を確かめる。店のおやじと会話もできる。食欲はない。 街を歩く。普通にリクシャーをあ…
まずベッドに横になり、瞑想のための自己暗示をかける。 「体の力を抜く。手足が重くなっていく。手足が暖かい。体が温かい。額は涼しい。体中に血液が巡っている。心地よくなっていく…。」 暗示がものすごくうまくいく。 そうしてしばらく、全身の気の流れ…
翌朝目覚めると、記憶は残っているが、意識ははっきりしていた。でも少しぼんやりしていたかもしれない。 シャワーを浴びると、1人、チェックアウトすることに決めた。Mさんを信用できないという昨日の思いは、なぜかまだ残っていた。荷物を持って、買い物…
4:30、昨日助けてくれたインド人が起こしてくれる。何から何までお世話になった。 ヴァナラシ・カント駅着。 同じ客車にいた日本人と行動を共にすることにする。Mさんという、25歳の、トラックを運転したり、国内のバイクの旅に出たりを繰り返していたとい…
目が覚めると、6F30。こんな早くに偶然目が覚めたことに感謝。 早朝のタージ・マハールを見に行く。朝は100ルピーもするが、ここで金を惜しんでも仕方ない。 人も少なく、静かだ。 タージ・マハール。写真では知っていたが、巨大な石の、静かな、しかし圧倒…
9:00起床。街中はうるさい。 しばらく屋上のカフェでのんびりする。トーストがうまい。涼しくてよい。 10:30の列車でアーグラーへ向かう。エアコンがきいているクラス。 隣りは一人旅の西洋人。話しかけようかとも思うが、物静かな人で本を読んでおり、結…
10:00起床。 下に降りていくと、中庭で昨日の「ベテラン」氏を含めて日本人が3〜4人でしゃべっている。(Kさんはいなかった。) しばらく一緒にしゃべる。いろいろと情報も得る。滞在が長い人が多い。 いい感じの人が多くて楽しかったが、昼頃、一人宿を…
夢を見る。 ひどくのどが乾いている。(旅の途中で)家に帰り、冷蔵庫を開けて牛乳だのジュースだのを飲みまくる。そして今度はたくさん水分を持って来る。 何かを言い当ててしまい、場が気まずく、しらけるバラエティー番組の収録を体験する。 朝5時起床。…
夢を見た。 世間では、小沢健二の「痛快ウキウキ通り」が再び流行っている。小沢の歌は1度聴いてもなんてことはないが、何度も聞くと麻薬のように心に残るメロディーだと(夢の中で)思っている。そしてメロディーを現実以上に新鮮に味わっている。 9時30…
朝食は部屋で。卵料理にトースト、コーヒーなどとても優雅だ。普通に美味い。といってもファミレス並みか。 10:30、チェックアウト。 カウンターで地図をもらい、駅まで歩けるかと聞くと、やはり、遠くてとても歩けないと言う。 が、タイ人はどうやらあまり…
見送りに来てくれた彼女と千葉で待ち合わせ、食事を取る。そして成田空港へ向かう。 旅行の期待と不安がある。特に、重大な忘れ物があるのではないかと不安だ。空港は、以前、自分が見送りで来た時とは見え方が違う。 別れを告げ、出国審査を通ると、早くも…
そうだ、インドに行こう。 そう思いついた時、僕の胸は高鳴った。 インドは行くべき人を選ぶという。 三島由紀夫がそう言ったのだと、横尾忠則の本に書いてあった。 それが本当なら、その瞬間から僕はインドに選ばれていたのだと言える。 いや、本当はもっと…