インドQ&A(4) 「インド人とはどのように接したらよいのか?」 


あなたが社交的であっても、非社交的であっても、気さくであっても、気難しくても、全く何も変わらない。
ただ普通に、(心を閉ざし気味に)歩いてればいい。
嫌でもインド人はむこうからやってくる。
そして、どんなに心を堅く閉ざしていたとしても、いつか誰かに必ずこじ開けられることになる。そして関わりを持つことになるのだ。


だから、あなたが下手に社交的だったりすると、接しなくてもいい人たちと大いに関わりを持つことになり、その結果極度の人間不信に陥って、日本に帰って引きこもり、という最悪の結果にもなりかねない。
むしろ、非社交的、気難しがり、偏頭痛持ち、人間嫌い、軽いノイローゼ…そういった感じで迫ってみたい。

街中で声をかけてくるインド人は、間違いなくロクでもない奴である。だから、シカトしておくのが正しい接し方である。
声をかけられたからといって、何か言わなくては、と思うのは完全なる間違いなのであって、無視しても全く失礼にはあたらないのだ。(「Hello!」だけの、子供とかは除く。)
むしろシカトが「ジェントルメンのエチケット」とでも言うべきものであって、「君とはカーストが違うのだ。」くらいの根拠のない尊大さを持って超然と無視したいものだ。(すいません言い過ぎでした。)


そうは言っても、どうしてもリクシャーには乗らなくてはいけない。
インドの街なんて歩いてたって訳わかんないしね。
そうするとどうしても、値段交渉という厄介ごとが発生する。
オレ様くらいのレベルになると、相手にオーラが伝わるのか、実にフレンドリーに適正価格を求められるのだが、初心者の各位は、まず何よりも気合を入れておくことが必要だ。
そして隠し持った「地球の歩き方」の切抜きなどで、だいたいの相場を調べておこう。
後は、「叫ぶ。怒鳴る。キレる。降りる。」…あたりを繰り返しておけばよい。


土産物屋に寄る、というのもいいかもしれない。
なんかちょっと負けたみたいで悔しいが、(リクシャーワーラーにはマージンが入るので)リクシャー代は安くなるし、どうせどこかで土産は買うんだろうし、そこで気に入らなかったら買わなきゃいいんだし。ということである。

別に全てのインド人と戦う必要はないのだ。
「畜生!!10ルピーぼられたぜ!!」
とか激怒しても、よく考えれば2〜30円のことである。
日本円で50円ほどを気持ちよくチップであげてから、
「あっ!50円て20ルピーじゃねーか!?畜生!だまされた!」
とか訳のわからない悔しがり方をしても、あんまり意味はないのだ。


なんか、「貧乏旅行が偉い」っていう風潮があって、「1ルピーたりともぼられない!」とかいう気合の入れ方をしたりもするが、まあそんなのは自己満足のゲームなのだから、そんなに金がないなら外国行くなよ、ということなのだ。
まああんまり札束ちらつかせながら相場の数十倍の金を払ったりしてると、日本人の常識を疑われるし、インドに悪人を作り出してしまうし、危険でもあるので、ちょっとどうかとも思うが、幸いなことに金なら多少は持ってるわけだし、欲しいものがあったなら、適当に、言ってきた値の半分くらいに負けさせて、それでも十分に観光客価格であっても、気持ちよく多めに払ってもいいのではないだろうか。
お互い満足するし。


「なんとしてでも現地の価格で!」とか思ってると、疑心暗鬼になるし、エネルギー使うし、成功しても失敗しても、お互い楽しくないからね。
ちょっと負けてもいいくらいに思ってると、(あくまでも「ちょっと」。一定量以上の気合は常に必要だという前提で。)後で結構いい感じの思い出になってたりするもんだしね。