2000-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2000年に読んだ本

「影の現象学」 河合隼雄 「神の子供たちはみな踊る」 村上春樹 「タイタンの妖女」 カート・ヴォネガット・Jr ☆☆

潮流

<失われた10年> 1990年代は「失われた10年」と呼ばれる、長期的不況の時代であった。 1990年代は「相対化の時代」でもあった。あらゆるものが相対化された。 ・社会主義の相対化:ベルリンの壁崩壊(1989年)が象徴している。 ・産業文明の相対化:京都会…

歴史〜堺屋太一を読んで

堺屋太一氏は頭がよい。 それは混沌とした状況に対し、歴史から大きな視点を持ち込んで、それによって流れを読みとり、方向を指し示すからだ。 その話を聞くと目からうろこが落ち、そうかそうだったのか、こんなに明白に目の前にあった事実が見えなかった自…

この時期、週末の街はすごいことになっている。 なんだこの人間の数は? 寒いから、みんな寄りそいたいのだろうか。 しかし真夏でも混み合っている場所である。 その相乗効果たるや。田舎者の私は祭りでもあったのかと思ってしまった。 とにかく冗談のような…

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(フィリップ・K・ディック)

映画「ブレードランナー」の原作。 「死の灰が降り注ぐ核戦争後の地球。(といっても舞台は1990年代だ!)人々は召使アンドロイドを連れて他の惑星に移住していた。残っているのは精神異常者を含めたわずかな人々だけ。そして、他の惑星から脱走してきたアン…