「宇宙基本法」成立。

080526 日経新聞ついに成立してしまったか、という感じである。何が?宇宙の基本法が、である。宇宙の基本について、法で定められてしまったのである。宇宙の謎は、知らないところですでに解明されていたのだ。そして法律の下で管理・運営されるのだ。おそら…

TFP(全要素生産性)の上昇

日本経済研究センター 深尾京司一橋大学教授 080509 日本経済新聞 ※TFP(全要素生産性:Total Factor Productivity)の概念は、経済学の1つのまとまった成果として位置づけられるものであり、近年の経済白書においても経済成長を…

青空と向こう側

自分自身に戻るとき。思考の切れ間にのぞくしんとした気配。雲の切れ間からのぞく、澄み渡るような青空。あまりにも深く、あまりにも青すぎて、眩暈がするような。普段気がつかない。気が遠くなるような深さ。青さ。どこまでも遠くまで続く色。落ちていきそ…

「デビルマン」(永井豪)と「寄生獣」(岩明均)

さて、たまたま本棚に並んでいた「デビルマン」と「寄生獣」を読み返す。 今まで意識しなかったけれど、同じようなことをテーマにしていた。 「人間の『悪』としての存在」。 地球はもともと「悪魔」の住む場所だった。後から現れて地球を汚し、弱いくせに凶…

マスコミについて

大麻などの麻薬が若者の間に広がり、摘発が進んでいる。憂えるべきことである。 としたら、なぜだろうか? 法律違反であるから、良くない。良くはないのだがしかし、それでは説明になっていない。 マスコミが言うように、そんなことをやるのは、反社会的で危…

補足

さて、先日書いた、退屈をやり過ごす戦略についてですが、「目標に向かう生き方」を敢えてやっているのか、何も考えずにやっているのかによって大きく違ってくるように、「祭に参加する生き方」も、実は、「向こう側」を本当に深く知ってから戻ってくるのと…

「向こう側」と「敢えて」

さて、前回の文章の後半はネタのようなことになって終わってしまったのですが、でも実際に、閉塞した世界を乗り切るために、「なんでもいいからとにかく働く」というのは戦略の一つです。 現在の状況認識については、何度か書いていますが、「社会は成熟し、…

書くということ

1つのコップがある。中には泥水が入っている。 この水をきれいにしたいと思う。 一番良いのは、放っておくことだ。 泥は沈殿し、上澄みは透き通る。 しかし、水と泥とがきれいに分離してくると、泥だけがきれいに取り除けるのではないかと思ってしまう。 そ…

飛行機で考えた

たまに飛行機に乗ると、人類もついにこんな視点を得ることができたか、なんと素晴らしい時代に生きていることよ。などと、ふと思う。 いかに日ごろ飛行機に乗り慣れていないかがうかがわれる、微笑ましいエピソードであると言えよう。 さて、飛行機の窓から…

屋久島で考えた(6)

以前、屋久島に行ったことがある。 ここには、「もののけの森」と呼ばれる、白谷雲水峡という場所がある。 映画「もののけ姫」に出てくる森のモデルとなった場所で、水が豊富なため、全てが緑の苔に覆われていて、とても神秘的で美しい所だ。 さて、そんな所…

屋久島で考えた(5)

以前、屋久島に行ったことがある。 岩崎ホテルという所に泊まったのだが、ここは部屋から山と海の両方が見える素晴らしいロケーションで(泊まるなら、両方見える「山側」がお勧めである。)、料理もおいしく、良いホテルであった。 また、吹き抜けになって…

屋久島で考えた(4)

以前、屋久島に行ったことがある。 島全体がエネルギーに包まれているようだった。 海と山が近くにあり、海はエメラルドグリーン、山も様々な種類の緑色におおわれていた。 水が豊富で、山道の至る所から湧き出していた。 街には信号機と自動販売機が異常に…

屋久島で考えた(3)

以前、屋久島に行った。 ここには日本で唯一の照葉樹の原生林があり、そのため世界遺産に指定されている。 さて、そんな森を歩いていて考えた。 森は循環している。 この島は花崗岩でできていて、土壌がとてもやせているから、まずは岩の上に苔が生え、水分…

屋久島で考えた(2)

以前、屋久島に行ったことがある。 有名な縄文杉を見るためには、往復で10時間近く歩く必要がある。 まあ誰でも歩いているし、ツアーガイドの人などは毎日往復しているのだろうから、たいしたことはないのだが、それでもちょっとした覚悟と気合は必要にな…

屋久島で考えた(1)

少し前、屋久島に行った。 「もののけ姫」の背景を描くために宮崎駿一行がロケに行ったのは有名だ。 背景画を超える、素晴らしい所だった。あたりまえだ。 少し移住を考えた。 そこで感じたこと。 まず、森の色が違う。緑は一色ではなく、そこにはいろいろな…

四季

かつてバベルの塔は神の怒りに触れ、人はバラバラにされた。 しかし、世界は今、再び統合の方向に向かっている。 統合とは「死」である。 時代は今、死と再生の時へと向かっている。 世界は円を描く。 循環する。 放物線は頂点を過ぎた。 そして下降線を辿る…

バランス

自分の内面へと深く潜っていく。 自我を超えて無意識の領域へ。 闇とカオスの柔らかい泥沼へ深く沈潜する。 そしてそこで見たものを意識化する。 言葉にする。そこで足場を固め、世界へ向かう。 方向性や役割を一番深いところで確かめ、そしてその上で、社会…

エネルギー

現実の中に留まり、そこで負荷を感じること。 時間を感じること。 没入すること。 集中すること。 流れに乗ること。 流れを感じること。 味わうこと。 経験すること。 それが時間というものの中に投げ込まれた、生の目的だ。 では、例えば瞑想などをして、自…

エントロピー

閉じられた系においては、物質とエネルギーの量は不変であり、エネルギーは使用可能なものから使用不可能なものへと変化しつづける。 秩序が生まれているように見えても、その周囲ではより大きな無秩序が生まれている。 生命とは秩序である。 しかし、その周…

組織と外部

「全社スタッフ」と呼ばれる、経営企画部門や総務・人事部門や経理部門は「外部」に触れる場所である。一般的には、会社において外部に触れる部門は「営業」であると思われるであろうが、それは現象面に過ぎない。 内部に見えるものは外部、外部に見えるもの…

言葉とコミュニケーション

携帯やメールでやり取りする膨大な言葉。 どこまでも増えつづける。 それは一度に交わす情報量が少ないからだ。 人はコミュニケーションを必要とする。 エネルギーの、情報の交換をしなくては、開放系の我々は安定していられない。 外部から取り入れ、外部に…

言葉と井戸

人は、言葉と論理によって心に構築物を作ろうとする。 しかし、心に感じられる情報量は圧倒的で、それに論理の光を照らし、頭で理解しようとすると、いつまでたっても言葉に置換える作業に追われつづけることになる。 心の闇を照らし、心の中を秩序付け。 し…

感受性

感受性の強さ。 全身の神経が剥き出しであるかのような。感じるために存在しているしているような。 吉本ばななや小沢健二や田口ランディや柴門ふみやサリンジャーやヘッセやその他の似た感性の人々。 それは女性性に属するものかもしれない。 夢と眠りの世…

開放

気合を入れていたわりに仕事が暇だったってこともあり、閉塞状態が続いていた。 頭が重く、いくら寝ても眠かった。たまたま、「ピンポン」(松本大洋)、「サイファ覚醒せよ」(宮台真司)、「キッチン」(吉本ばなな)と、立て続けに影響力を受ける本に出会…

コミュニケーションとネット

こうしたネット上のテキストもコミュニケーションである。 ベクトルと能力には疑問が残るものの、少なくとも確実に時間は消費している。 自分でも訳が分からないが、何らかの衝動がある。 目的も分からずなんか書きたい。これがコミュニケーションへの衝動か…

コミュニケーションと責任

日本は物質的に豊かになり、共通の目標がなくなった。 物と情報は処理できる以上に溢れ、生産することは美徳ではなくなった。 そして消費する必要もなくなった。これにより価値観の多様化が進み、人は個人の利益を追求するようになった。 そこでは生産と消費…

生産と消費とコミュニケーション

人は生産するものであり、消費するものである。 そして人はコミュニケートするものである。 人は生産することにより人とコミュニケートし、消費することにより人とコミュニケートする。 生産する側を見ると、人は物と金を通して人とつながり、仕事そのものを…

時間と脳

何度も同じことばかり書いている。 言葉と論理を超えようとばかり書いている。 きっと歳をとったせいなのだろう。 「膨大な生の情報に張り巡らされたデジタルなフレームの中でしか考えられないもどかしさ」―それは自分自身の脳の神経の繋がりの投影ではない…

頭がよいということ

「頭が良い」とはどういうことかと考えてみたりする。もちろん定義なんていくらでもしようがあるんだろうけれど。自分の好みの問題だ。 自分にとって、何が「頭が良い」ということなんだろうか? 取り込む能力と消化する能力と吐き出す能力か、とか思う。 例…

制約と自我

人は常にいくつかの大きな制約を受けている。 そして、その制約を巡って生が営まれている。 第1の制約は、「時間」である。 時間は過去から未来へと一方向にのみ流れる。 先のことは分からない。不確実である。不安である。 それは大きな制約である。しかし…