2000-10-01から1ヶ月間の記事一覧

小沢健二 インタビューの世界(3)

■『月刊カドカワ』(1995年2月)(「「LIFE」の華やかでハッピーな生活って、かつての自分の失われた青春時代の反動じゃないかとかって思わない?」)「失われた青春時代を取り戻すにしては、いまだに人付き合い悪いぞ、やっぱ。・・・・・実際、今の僕…

小沢健二 インタビューの世界(2)

○『WHAT'S IN?』1993年10月 (インタビュー)「(フリッパーズは)外部の人が入ってきちゃうと変になっちゃうような、完璧にふたりだけの構図というものがあった。密室の双子状態(笑)ですな。」「フリッパーズがやっていたことは、あのふたりでしかできな…

小沢健二 インタビューの世界(1)

以下は、フリッパーズ・ギターのシングル「グルーヴ・チューブ」の、自分達で書いたライナーノーツである。(1991年4月号の「ロッキンオンJAPAN」より。)「男女8人ティラミス食って石純カットでユーノス乗ってサンリオ・ランドに行く」(ポパイ)「…

小沢健二の世界(5) 刹那

音源は全てCD-Rに焼いて持っていた。 それでも発売を心待ちにしてしまった。 そして購入後はヘビーローテーションになってしまった。 まったく、いつからこんなにファンになったのだろう。 こんなにも「青春」の音になろうとは、当時は思いもしなかった。 こ…

小沢健二の世界(4) eclectic

「eclectic」のちゃんとしたレビューへの要望を、いくつか頂いた。 自分としては、別項できちんとカタをつけたつもりだったのだが、どうやらごまかしきれなかったようだ。(当たり前だ。) 正直に言うが、とても、書きづらい…。 まず、歌詞が頭の中に残って…

小沢健二の世界(3) LIFE

なぜこの人のアルバムはどれも、最初の印象が途中で変わるのだろう。 きっと、曲に込められているエネルギーが大きすぎて、受け手にはすぐに分かるだけのキャパシティがないのだ。 最初は、正直「無理してる」と思った。「犬」を引きずっているような、まだ…

小沢健二の世界(2) 犬は吠えるがキャラバンは進む

フリッパーズ時代、小沢健二は混乱とあきらめとニヒリズムと絶望のノイズの中で、無限にゼロを目指した。 しかし、自分の奥底に沈み、その果てでついに限界をつきぬけた視点は、逆に高く、広く、宇宙にまで達する。 そして、そこから再び日常に戻ってきた目…

小沢健二の世界(1) 〜フリッパーズ・ギター

<カメラ・トーク> 今改めて歌詞を読んでみると、意外なほど本音(多分)がちりばめられていることに驚く。 本人が後に、「自分はその時々の状態が正直に曲に出る。」と語っている通りだ。 しかし、当時最初に聴いた時には、驚くほどそれが見えなかった。 …

小沢健二の世界 構築にあたって…

どんな言葉を重ねたって、全部「今さら」だ。全部どこかで語り尽くされていることだろうし、そこに新たに何かを付け加えることなんて僕にはできそうもない。小沢健二はすでに伝説になっているから。 でも、そうと分かった上で、敢えて書いてみる。 誰にだっ…

更新

今まで仕事には「自分の世界の構築」というところに面白さを見出していて、必要以上に自分のカラーを出して(趣味として)やっていたのだが、ホームページなんていう100%好きに自分の世界が構築できるおもちゃができると、困ったことになってしまう。 仕事…

司法試験とデジタルとアナログと小沢健二

先日、新聞に「司法試験に合格して研修中の判事補が判決文を書く際に、指導官に『有罪と無罪のどちらで書きますか?』と問うた」という話が載っていた。 答案を書く技術はあっても、「一つの問いに一つの答え」と思い込み、マニュアルに頼ろうとする。最後に…

「トゥルーマン・ショー」

世間の評判がそれほどでもなかったのが驚きだ。 ヒットだった。主人公はユーモア溢れたアメリカンナイスガイ。 しかし彼は生まれてからずっと、どんな時でもカメラに映され続け、その映像は世界中に流されていたのだ。 知らないのは本人だけ。 彼の住む街は…

マルコヴィッチの穴

遅ればせながら「マルコヴィッチの穴」を観た。 幾人かに僕のイメージだと言われていたのだ。 一体どういうことだ?髪型のことか?失礼な、オレは額が広いだけだ!(被害妄想) …とも思ったが、自分でもこれだ、とは思っていたのだった。―で。 「確かに面白…

松本大洋

松本大洋氏は間違いなく天才だ。独特の緊迫感を孕んだ絵。 それが構図と積重ねで加速していく。 そして、重さと速さでこの世界を突き抜ける。 テーマは決まっている。 世間/社会/日常からはみ出した人間。 主人公はこの世界の異端者で、孤独だ。 しかし彼…

 宮崎 駿

久々に「風の谷のナウシカ」を読み返してみた。 すごい言葉に溢れていた。 泣けた。 やはりすごい人だ。 「もののけ姫」なんか作らなくても、ナウシカで言い尽くされてるんじゃないのかと思った。 私達の生命は風や音のようなもの… 生まれ、ひびきあい、消え…

WORDS

「感銘を受けた言葉」を並べるというのは、「好きな音楽」を並べること以上に自分をさらけ出すことであり、非常に恥ずかしくも浅ましい行為である。なぜならば、感銘を受けた言葉とは、たまたま全く見知らぬ思想が勝手にむこうから飛び込んできた、「ふーん…

受験英語

【プチ狂気な笑い】 受験英語はあの頃、僕の心の支えだった。(嘘) こんばんは、受験英語の時間です。 みなさまの夜間飛行のナビゲーターは、お茶目な山ちゃんこと、城達也が勤めさせて頂きます。 むろん冗談です。 だけど冗談ばかりも言ってられないぞー。…

人生ゲーム

人は(特に男は)、自分の中に何もない不安からか、すぐになんらかの目的をもった集団の中に自分を同化しようとする。 その対象は、スポーツのチームであったり、企業であったりするし、国家であったり、民族であったり、宗教であったりもする。 別になんで…

道徳

共同体の崩壊が進んでいる。 何が新しい道徳・倫理たりえるのだろうか。 今まで、日本で道徳の基礎になっていたのは「世間体」だった。 絶対的な神が信じられていない日本では、「世間の目」という他者が、個人を律していた。 世間と同じか、もしくは逸脱し…

多忙

連休明けや出張の後、机の上には紙の山。PCの中にはメールの山。やらなきゃいけないことが溢れている。 うおおおーーー!!発狂しそうになる! …そんな経験は誰しもお持ちのことでしょう。 そんな時、手帳の後ろに書いてあった「タイム・マネジメント」の手…