「崖の上のポニョ」

物語のパターンとしては、「出会い、別れ、再会する」というところで終わるはずだが、それから先が続いていく。だから物語は複雑になっていく。 宮崎氏はかなりいろいろなことを考えて作品を創る人だと思うけれども、「プロフェッショナルの条件」のインタビ…

「ピンポン」

昨日書いた「スパイダーマン2」の感想つながりで。 「I can fly!」と窪塚は実際に飛んだけれど、飛ぶ前に観ていた。 もう、とにかく泣けた。爽快感と、カタルシスで。映画として、素晴らしい。ベストに近い。 原作も、というか原作こそ最高だと思っていたの…

「スパイダーマン2」

アクションと恋愛、エンターテイメントと深さのバランスが取れていて良い。 楽しめて、かつ泣ける。 主人公は、自分の生活を犠牲にし、彼女には理解されず、マスコミからも叩かれる。だから、葛藤がある。しかし、結局は自分の信じる正義のために生きること…

「イノセンス」(押井守)

正直、退屈だし、分かりにくいところがある。 世界観は前作の「攻殻機動隊」で示されたものの延長線である。ただ、先には進んでいる。 絵のクオリティはやはりすごいが、CGが若干多すぎるか?とも思う。でも、あの光の質感はCGでなければ出せない、と思…

テルミン

連休も終わってしまいました。 連休に入ると、ネットにアクセスしなくなってだめですね。 ていうか連休も終わるのにこんな時間にアクセスしていることの方がもっとだめですね。 でもレスもしないことは不義理でだめですね。 猛省します。公開中の「テルミン…

「ブレードランナー」(映画)

原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(フィリップ・K・ディック)には感銘を受けたが、そこが全く映画に生かされていない。 感銘を受けた場所とは、例えば、 ・アンドロイドと人間の区別がつかず、アンドロイドである自覚さえ曖昧で、自分で自分の…

「エデンの東」

なぜ今までこの映画を観なかったんだろう、という作品がある。 僕の場合、そんなものはもう何十本とあるのだが、その中の1つ。 あまりにいろいろなことが語られすぎていて、今さらいいやと思っていたというのが大きい。これが伝説のジェームスディーンか。…

「弾丸ランナー」(監督:サブ/田口トモロヲ・ダイヤモンド☆ユカイ・堤真一)

何をやってもダメな人を演じさせるとうまい田口トモロヲ氏。名前は有名だし何度も見ているはずなのに未だに顔が覚えられない。この印象の薄さもダメなところか。それが走る。銀行強盗をする前に入ったコンビニで、なりゆきで発砲してしまった店員から逃げる…

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

(ネタバレあり。) 泣いた。最後に。 ビョーク演じる主人公に、次々にこれでもかと襲いかかる不幸。場内からはすすり泣きの声が聞こえていたが、僕は途中では全く泣けなかった。不幸過ぎて、胸が苦しく重くなるだけで涙にはつながらなかった。 しかし、全く…

「トゥルーマン・ショー」

世間の評判がそれほどでもなかったのが驚きだ。 ヒットだった。主人公はユーモア溢れたアメリカンナイスガイ。 しかし彼は生まれてからずっと、どんな時でもカメラに映され続け、その映像は世界中に流されていたのだ。 知らないのは本人だけ。 彼の住む街は…

マルコヴィッチの穴

遅ればせながら「マルコヴィッチの穴」を観た。 幾人かに僕のイメージだと言われていたのだ。 一体どういうことだ?髪型のことか?失礼な、オレは額が広いだけだ!(被害妄想) …とも思ったが、自分でもこれだ、とは思っていたのだった。―で。 「確かに面白…