小沢健二復活

仕事で忙しさの真っ只中にいます。ここ数週間休んでいませんでした。今日は久々の休日でした。こんなことは僕の人生には滅多にありません。なんだか逆に楽しいです。普段より体調もいいです。 多分過剰に分泌している脳内麻薬のせいですが。 忙しさの中で、…

日野啓三

日野啓三は、「生と死、現実と夢、意識と無意識、光と闇、進化と記憶…」などについて、芸術家の感性と論理の両方を持って考え続けている人。(前者が強め。)90年代、日野氏60歳代に入ってから大きな手術をし、死と向き合うことによって、一段と深い所に…

丸山圭三郎

「言葉・狂気・エロス」 (見えてくるものは)<言葉を話すヒト>、<象徴を操り操られる動物>が生きる世界の質的差異と文化の無根拠性である。 >> 境界線によって分けられ固定化される全ての区別、差異化は、ほとんど生物学的な根拠をもたない恣意的分割を…

V・E・フランクル

「それでも人生にイエスと言う」フランクルは、ナチスの強制収容所に収容された心理学者である。 その極限状況の中でも、希望を失わず、そして自らの思想を深めていった人だ。 だから、解放された翌年に講演で話されたというこれらの言葉には異常なほどの説…

ミラン・クンデラ

「存在の耐えられない軽さ」 (人間の生活)はまさしく作曲のように構成されている。美の感覚に導かれた人間は偶然の出来事をモチーフに変え、そのモチーフはもうその人間の人生の曲の中に残るのである。 (女たちは)個体であるという幻想をかなぐり捨て、…

中村一義

初めて音を聴いたとき、全く新しい音だと思った。 初めて聴く自分より下の世代のミュージシャンだったが、そんなことは全く関係ないことが分かった。 新しい世代の天才だ。 下の世代のほうが、優れた表現ができるのかもしれないと思った。多分、我々の世代は…

小沢健二の世界(3) LIFE

なぜこの人のアルバムはどれも、最初の印象が途中で変わるのだろう。 きっと、曲に込められているエネルギーが大きすぎて、受け手にはすぐに分かるだけのキャパシティがないのだ。 最初は、正直「無理してる」と思った。「犬」を引きずっているような、まだ…

小沢健二の世界(2) 犬は吠えるがキャラバンは進む

フリッパーズ時代、小沢健二は混乱とあきらめとニヒリズムと絶望のノイズの中で、無限にゼロを目指した。 しかし、自分の奥底に沈み、その果てでついに限界をつきぬけた視点は、逆に高く、広く、宇宙にまで達する。 そして、そこから再び日常に戻ってきた目…

小沢健二の世界(1) 〜フリッパーズ・ギター

<カメラ・トーク> 今改めて歌詞を読んでみると、意外なほど本音(多分)がちりばめられていることに驚く。 本人が後に、「自分はその時々の状態が正直に曲に出る。」と語っている通りだ。 しかし、当時最初に聴いた時には、驚くほどそれが見えなかった。 …

小沢健二の世界 構築にあたって…

どんな言葉を重ねたって、全部「今さら」だ。全部どこかで語り尽くされていることだろうし、そこに新たに何かを付け加えることなんて僕にはできそうもない。小沢健二はすでに伝説になっているから。 でも、そうと分かった上で、敢えて書いてみる。 誰にだっ…

松本大洋

松本大洋氏は間違いなく天才だ。独特の緊迫感を孕んだ絵。 それが構図と積重ねで加速していく。 そして、重さと速さでこの世界を突き抜ける。 テーマは決まっている。 世間/社会/日常からはみ出した人間。 主人公はこの世界の異端者で、孤独だ。 しかし彼…

 宮崎 駿

久々に「風の谷のナウシカ」を読み返してみた。 すごい言葉に溢れていた。 泣けた。 やはりすごい人だ。 「もののけ姫」なんか作らなくても、ナウシカで言い尽くされてるんじゃないのかと思った。 私達の生命は風や音のようなもの… 生まれ、ひびきあい、消え…

WORDS

「感銘を受けた言葉」を並べるというのは、「好きな音楽」を並べること以上に自分をさらけ出すことであり、非常に恥ずかしくも浅ましい行為である。なぜならば、感銘を受けた言葉とは、たまたま全く見知らぬ思想が勝手にむこうから飛び込んできた、「ふーん…