感受性

感受性の強さ。
全身の神経が剥き出しであるかのような。感じるために存在しているしているような。
吉本ばなな小沢健二田口ランディ柴門ふみサリンジャーやヘッセやその他の似た感性の人々。
それは女性性に属するものかもしれない。
夢と眠りの世界に繋がっている。
無意識に繋がっている。
偶然性に繋がっている。
体の中の野生に繋がっている。
周縁でマイナーで両義的だ。
だけど、次世代は恐らくここから生まれる。

憎むべきものは、無神経さ、鈍感さ、体育会的、一般常識的、一般教養的、手段である知識。
頭の一部しか使っていない感じ。
しかしそのことには気づかない。
大切な部分が抜け落ちている。
最も大切であるはずの中核が空洞化している。
理念がなくビジョンがなく、しかし勢いよく進む様はコックリさんのようだ。
目的のないエネルギーの消費。

感じすぎる心にはいずれ膜ができる。殻ができる。そうしないと生きにくい。
しかし生々しく感じることはできなくなる。感動も減じる。
感じすぎることは弱さだが、それは強さの源でもある。
詩人の心、東洋の心を持ち。
殻を破り、日常に裂け目を入れ、生(なま)の生(せい)のエネルギーに触れなくてはいけない。