2000-01-01から1年間の記事一覧
どんな言葉を重ねたって、全部「今さら」だ。全部どこかで語り尽くされていることだろうし、そこに新たに何かを付け加えることなんて僕にはできそうもない。小沢健二はすでに伝説になっているから。 でも、そうと分かった上で、敢えて書いてみる。 誰にだっ…
今まで仕事には「自分の世界の構築」というところに面白さを見出していて、必要以上に自分のカラーを出して(趣味として)やっていたのだが、ホームページなんていう100%好きに自分の世界が構築できるおもちゃができると、困ったことになってしまう。 仕事…
先日、新聞に「司法試験に合格して研修中の判事補が判決文を書く際に、指導官に『有罪と無罪のどちらで書きますか?』と問うた」という話が載っていた。 答案を書く技術はあっても、「一つの問いに一つの答え」と思い込み、マニュアルに頼ろうとする。最後に…
世間の評判がそれほどでもなかったのが驚きだ。 ヒットだった。主人公はユーモア溢れたアメリカンナイスガイ。 しかし彼は生まれてからずっと、どんな時でもカメラに映され続け、その映像は世界中に流されていたのだ。 知らないのは本人だけ。 彼の住む街は…
遅ればせながら「マルコヴィッチの穴」を観た。 幾人かに僕のイメージだと言われていたのだ。 一体どういうことだ?髪型のことか?失礼な、オレは額が広いだけだ!(被害妄想) …とも思ったが、自分でもこれだ、とは思っていたのだった。―で。 「確かに面白…
松本大洋氏は間違いなく天才だ。独特の緊迫感を孕んだ絵。 それが構図と積重ねで加速していく。 そして、重さと速さでこの世界を突き抜ける。 テーマは決まっている。 世間/社会/日常からはみ出した人間。 主人公はこの世界の異端者で、孤独だ。 しかし彼…
久々に「風の谷のナウシカ」を読み返してみた。 すごい言葉に溢れていた。 泣けた。 やはりすごい人だ。 「もののけ姫」なんか作らなくても、ナウシカで言い尽くされてるんじゃないのかと思った。 私達の生命は風や音のようなもの… 生まれ、ひびきあい、消え…
「感銘を受けた言葉」を並べるというのは、「好きな音楽」を並べること以上に自分をさらけ出すことであり、非常に恥ずかしくも浅ましい行為である。なぜならば、感銘を受けた言葉とは、たまたま全く見知らぬ思想が勝手にむこうから飛び込んできた、「ふーん…
【プチ狂気な笑い】 受験英語はあの頃、僕の心の支えだった。(嘘) こんばんは、受験英語の時間です。 みなさまの夜間飛行のナビゲーターは、お茶目な山ちゃんこと、城達也が勤めさせて頂きます。 むろん冗談です。 だけど冗談ばかりも言ってられないぞー。…
人は(特に男は)、自分の中に何もない不安からか、すぐになんらかの目的をもった集団の中に自分を同化しようとする。 その対象は、スポーツのチームであったり、企業であったりするし、国家であったり、民族であったり、宗教であったりもする。 別になんで…
共同体の崩壊が進んでいる。 何が新しい道徳・倫理たりえるのだろうか。 今まで、日本で道徳の基礎になっていたのは「世間体」だった。 絶対的な神が信じられていない日本では、「世間の目」という他者が、個人を律していた。 世間と同じか、もしくは逸脱し…
連休明けや出張の後、机の上には紙の山。PCの中にはメールの山。やらなきゃいけないことが溢れている。 うおおおーーー!!発狂しそうになる! …そんな経験は誰しもお持ちのことでしょう。 そんな時、手帳の後ろに書いてあった「タイム・マネジメント」の手…
旅に出ました。 月曜日に休みを取り一泊二日の一人旅。 北へ、北へ、喜多方へ・・。 そして喜多方ラーメンを食って帰ってきた。 喜多方ラーメン「上海」。 なぜか上海〜(井上陽水談) 本場なんだかなんなんだかよくわからない。(この文章も。)しかし旅は…
宇宙と時を駆け巡る壮大なストーリーの中に、悪夢的な感覚が散りばめられている。 「運命は予め全て何かによって定められている」という感覚がある。 それをつきつめて、人類の進化の全てが、高度に文明の発達した宇宙人の、ごくつまらない目的のためだけに…
人間は本能が狂っている。 根源にどうしようもないズレがある。 人間に「自然」はない。 動物にとっての自然は、敵/味方、食える/食えない・・・世界は、生きていくために明確に「意味」づけされている。 だけど人間は本能が狂っているから(天敵がいない…
最近、M・エンデの「モモ」を読み返した。 どうも「時間泥棒」に時間を盗まれているような気がして…。改めて感動した。 涙が溢れた。 効率ばかりを追求せず、自分の時間を大切に、それぞれの瞬間を精一杯楽しもうと感じた。 次の日から心に余裕が出来た。だ…