屋久島で考えた(5)

以前、屋久島に行ったことがある。
岩崎ホテルという所に泊まったのだが、ここは部屋から山と海の両方が見える素晴らしいロケーションで(泊まるなら、両方見える「山側」がお勧めである。)、料理もおいしく、良いホテルであった。
また、吹き抜けになっていて、そこには縄文杉の巨木がそびえている。
これぞ屋久島!
しかし、よく見ると作り物であった。
うーん、わざわざこんな巨大なものを作る意味があるのだろうか?
せっかく自然があふれているのに、こんな人工物の塊を作る必要がいったいどこに?
そう思っていると、その横にわざわざ製作価格が書いてある。
・・・高っ!
こんなものにこんな大金を使うくらいなら、もっと客室に金をかけるとか、料金を安くするとか、他にうまい金の使い道ならいくらでもあろう。誰もがホテルの経営方針について、考えをめぐらさざるを得ない状況に陥るのであった。
逆効果だから、値段を表示するのはやめたほうがいいと思います。