屋久島で考えた(4)

以前、屋久島に行ったことがある。
島全体がエネルギーに包まれているようだった。
海と山が近くにあり、海はエメラルドグリーン、山も様々な種類の緑色におおわれていた。
水が豊富で、山道の至る所から湧き出していた。


街には信号機と自動販売機が異常に少なくて、車も少なかった。レンタカーばっかりだった。
そのせいか、すれ違う車がカーブで必ずセンターラインを越えて来るのには度肝を抜かれた。
1台や2台ではないのだ。必ず、全ての車が、センターライン無視なのだ。
とても自由な発想なのである。
道路は真っ白なキャンパスなのである。
思い思いのシュプールを描くのである。
・・・いや、いいのかそれで?
車なんか少なくたって、危なくてしょうがない。
お前ら免許を持ってるつもりかもしれんが、そんなもん、他で通用すると思ったら大間違いだ!悔しかったら一度東京を走ってみろ!
そう言いたい衝動を抑えるのに苦労した。
というか、実際口にした。