2004-01-01から1年間の記事一覧

「フランツ・フィルディナンド」フランツ・フィルディナンド

スコットランド出身の4人組バンドのデビュー・アルバムで、トーレ・ヨハンソンがプロデュースを担当という。 80年代のロックを思い出す。 目新しさはない。 それは当然で、皆が同じような楽器とエフェクターを使って、何十年も同じようなことをやっていれば…

「スマイル」(ブライアン・ウィルソン)

数年前、たまたまビーチボーイズの「ペット・サウンズ」(1966年)を聴いて、衝撃を受けた。 なんという、ポップさと深さの共存。 ロックとサイケの融合(?)。 透明な美しさ。 ビートルズ好きなのだから、もっと早く聴くべきだったのかもしれない。 そう思…

「イノセンス」(押井守)

正直、退屈だし、分かりにくいところがある。 世界観は前作の「攻殻機動隊」で示されたものの延長線である。ただ、先には進んでいる。 絵のクオリティはやはりすごいが、CGが若干多すぎるか?とも思う。でも、あの光の質感はCGでなければ出せない、と思…

「ねじまき鳥クロニクル」村上春樹

「ねじまき鳥クロニクル」村上春樹を再読した。 恐ろしくディープで陰鬱な物語で、良くも悪くも影響を受ける。 いつもの「死と再生」というテーマが繰り返されているが、他の作品と比べてもかなり深い。そして不快…。 「僕」には仕事もなく、猫もいなくなり…

「アフターダーク」村上春樹

本当は、発売日に購入し、9月9日頃には読了していたと思うけれど…。 割と薄めの話。 「向こう側の世界」や「暴力」や「闇」が日常の紙一重のところで口を開けているという話ではあるものの、それほど深い所までは行かない。 都市で一夜に繰り広げられる物…