マスコミについて

大麻などの麻薬が若者の間に広がり、摘発が進んでいる。憂えるべきことである。
としたら、なぜだろうか?
法律違反であるから、良くない。良くはないのだがしかし、それでは説明になっていない。
マスコミが言うように、そんなことをやるのは、反社会的で危険で恐ろしいことなのだろうか。
私は、ヒステリックにバッシングするマスコミの態度が気に入らない。いや、それを無批判に受け入れて「そうよねえ。」などと言っている・・・のはその辺のおばさんだろうからまあいいとして、無批判に受け入れているくせに自分の意見のように振舞いつつ毒にも薬にもならないような情報を交換している・・・のも別にいいや。
特に気に入らなくもないのだが、とにかく、マスコミは、「反社会的」なにおいには敏感だ。
それは、マスコミの持つ機能が、失われて久しい世間体に代わって「世間」や「常識」を作り出し、それを維持することだからだ。マスコミは権力の一部なのだから、それは当然の機能だ。
マスコミってものは、在野で反骨精神に溢れた早稲田の人などが権力を批判するという気概を持って行く業界ではないのかと思うのだが、実際は東大に行って官僚になって実際に権力を行使する側になるほどの頭脳は持ち合わせていなかった早稲田の人などが、それでも間接的に権力を行使したくて行く業界なのだった。・・・けれども、実はそういう意識すらあんまりなくて、その証拠に、たいていは成績が良くてソツがなくて、一般常識に強いような人が、給料につられて行くのだった。
なんてことは当たり前のことなので、どうでもいいのだけれども、話を戻すと、大麻ってのは、向こう側への道を開く。ことがある。らしい。横尾忠則氏などが公言している。(大学教授で勲章なんかもらってるのに。偉い人だ。)
そうなったら(というのは、「向こう側に行ったりしたら」)、マスは大衆ではなく、「個人」になってしまい、自分の頭で考えるようになってしまったりして、管理がしづらくなるのである。マスへのコミュニケーションが取れなければマスコミではなくなってしまうのである。権力にとっては不都合である。
だから、マスコミは、権力の一員として、大麻をバッシングする。
それは役割からして完全に正しいことなのだが、市井の人々は、以上のようなことを踏まえた上で、それでも法律違反なのであるから大麻は良くない、とか言って頂きたいのである。いや別に言わなくてもいいけど。自分の頭で判断した方が良いという話。そして、人の意見をパクるなら、自覚を持つべきだという話です。ちなみに私は持ってます。