2000-11-14から1日間の記事一覧

「偶然の音楽」(ポール・オースター)

破滅に向かう人々に惹かれてしまう。「眩暈の感覚」(ミラン・クンデラ)というか。 過剰を抱えた人間、弱い人間には美の感覚がある。それはボーダーラインぎりぎりの所で生きているために、強烈な「生」そのものを体験するからだろう。主人公は職を捨て、車…